昨日(9日)、2006FIFAワールドカップドイツ大会のアジア地区最終予選が始まりました。3大会連続のW杯出場を当然果たさなければならない日本は、8年ぶりの最終予選を、これから6ヶ月間戦うことになります。この日は、大事な大事な初戦、相手は、いろいろな意味で因縁がある、あの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)です。

この日、私は福島県内に出張だったので、新幹線で大宮駅に着いたのは18:30、キックオフの1時間前でした。大宮駅からタクシーで駆けつけましたが、周辺は異常なほどの厳戒態勢。スタンドに入ったのはキックオフの15分前、ちょうど選手紹介で盛り上がっていた所でした。普段の日本代表戦なら、平日のこの時間、まだ満員にはならないのですが、さすがに今日はサポーターの出足も早いようです。ちなみにこの日の入場者数は59,399人でした。

プログラムは1冊1,000円。表紙を見ると、いよいよW杯の予選なんだな、と感じます。

いよいよ選手入場。FIFA Anthemが流れる中、キラキラと輝くブルーシートが、スタジアムを青一色に染めます。

北朝鮮は、国歌の独唱はなく、演奏のみでした。一方、我が日本の国歌独唱は、石川さゆりでした。スタンドからは大きなどよめきと歓声、そして君が代の大合唱。

試合開始前の選手たち。「さあ、頼むぞ!」と願いを込めます。

試合は前半4分に、小笠原満男のフリーキックがそのままゴール、日本は早々に1点を先制しました。この雰囲気なら、今日は何点取れるのかな、と思いましたが…

前半の中頃から、北朝鮮もいい攻撃の形が出始め、何となくイヤな予感。そして後半16分、北朝鮮の南成哲(ナム・ソンチョル)のゴールで、日本は同点に追いつかれます。この直後、FWの高原直泰、そしてMFの中村俊輔と、海外組を次々と投入し、システムを4-4-2に変更すると、少しずつ日本にもいい流れが出始めました。

そして後半34分、大黒将志を投入し、最後まであきらめずに攻め続ける日本ですが、時間は刻々と過ぎていき、ホームでの引き分けという、負けに等しい結果を覚悟し始めた後半のロスタイムに、大黒の値千金のゴール!
アウェー側の一角を占めた、約3,600人の北朝鮮サポーター以外、スタジアムの誰もが、ありったけの歓声を上げました。私の周辺でも、見ず知らずのサポーター同士が手を取り合い、抱き合い、声にならない声を上げています。スタジアムが揺れるとは、まさにこのことです。ゴールの後、試合が再開されてもスタンドは総立ちのまま。どよめきは、まだまだ収まりません。

そして試合終了。何と劇的な勝利だったのでしょう。12年前、ドーハの悲劇で泣いて以来、日本はロスタイムに泣くことが多かったのですが、昨年2月のオマーン戦、そして昨日の試合と、ロスタイムに劇的な勝ち越しゴールが生まれるのを見ると、日本も本当に勝負強くなったなぁ、という印象です(公式記録はこちら)。

試合終了後、健闘を讃え合う両国の選手たち。政治的には難しい問題を抱えている両国ですが、無事に試合が終わってよかったです。

前回、バスを使って懲りた帰り道、今回は浦和美園駅まで歩きました。途中、通行規制もありましたが、やっぱりこっちの方が、時間も読めるし、いいなぁと思いました。それにしても、内容はともかく、本当に勝ってよかったです。
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